2016年7月29日金曜日

メイカーズインタビュー#5 水田 千惠 さん 後編



■かわいい女子とのキャッキャウフフとか、夢のような時間…

かわいいメイカー女子、水田さんとカフェでお話楽しい。
「きゅっと」感!

■ロガー(記録魔)の気持ち

金:またしつこくお伺いしますが(笑)
  くまきゅが生活の中に入ることで何か行動のデータが取れたり、データを録ることで生活や人の気持ちに変化が起こるのかなと思うところがあるからです。
  私自身はログを取るのが好きなんで、あまり抵抗感もないし、自分の生活改善に使えるのだったらいいという考えです。



水:私も、割とログ好きです(笑)
  facebook等も時々その目的で使っているんですね。
  社内の開発イベントでも、以前、自宅の家具が持ち主のtweetをするというプロジェクトをやりました。
  鏡なら鏡が近づいた距離で、持ち主のことをTweetするんです。ソファとか。
  そうすることで、間接的な分析というか、ログを取得しようとしたんですね。
  人の「様子」を録るというか…。

金:なるほど。健康状態とか、生活の状態とかありますね。

水:くまきゅも、心理面での間接的な取得はあるかもしれないです。
  一定期間内のハグする頻度で、子供が寂しがっているとか、不安になっているとか。
  親からどうしたの?と聞けるかもしれない。

金:そうですね。くまの形をしているとそれもあるかもしれないですね。
  某大学のセンサ研究の話をお伺いした際に、色々な取得の仕方があると聴いて、面白いなと思いました。
  トイレの芯に加速度を入れると、入退室だけでなく、個人特定までできるようです(笑)
  画像解析もディープ・ラーニングを前提とすると入れたいところではありますが、プライバシーへの懸念があるため、足音だけを取得するようなことも考えたと言っていました。
  くまきゅも、何か間接的取得をできるといいなと思うんです。
  私自身はログ取得代わりと好きで。自分に返ってくると面白いなと思うんです。
  運動していないなとか、行動範囲が狭いなとか。
  やっぱり取得した内容を送る先は家族なんですかね?

水:私自身は、母が心配症で、結構連絡してくるというのがあって。
  でも、facebookの投稿を妹が観て、元気そうだと報告している形になっているんですね。
  電話の回数は格段に減りました(笑)
  前は本当に1週間に1回かけてきていたんです(笑)
  心配症で…。
  でも、心配でやきもきするよりも、有効に時間を使って欲しいという気持ちもあるので、それはいいことかなと思ってます。
  でも、一方で、ネットというか、こういったスマホみたいな機器が不便と思うところもあるんですよね。

金:と、いうと。

水:今は妹という存在がいるから伝えられていますが、スマホやPC,SNSみたいなものって覚えて使うのにハードルがあると思うんです。
  私達だって、覚えるのはすぐですが、取り出して、ロック解除して、アプリ立ち上げて…みたいな。
  操作も手間ですし、ログとかも私も好きですけど、そのために何をやっているのかなと思うことはあります。

金:なるほど。


■くまキュみたいなものが生活に入る時の間接的なログ取得、そして返し方


笑顔❤
金:まあ、ログを取得して何かしら返すとして、返し先って誰なんですかね?

水:うーん、家族なんじゃないですかね?
  私自身の経験から言うと、家族という気がする。

金:家族ですか。
  後、何をとるか、何を返すか、ですかね。
  少なくとも言語で返すというのは違うようにも思ってます。
  インタフェースの実験で、人の言ったことを「どうして~したの?」のような返しをするシステムの実験があって、ソレは反応がまっぷたつだった。
  怒る人と、内省する人と。
  スターウォーズのC3POとR2D2でもそういうのはありますね。
  人型で等身大、言語を扱うC3POよりも、何となくコミュニケーション、人型でないR2D2のほうが人気がある。

水:そうですね。

金:で、何を返すかなんですけど、返し方も間接的でもいいのかなと思います。
  正直、くま型の機器が2種類出た時に、「通信かー」って思ったんです。
  依り代効果みたいなものはあるかもしれないですけど、通信機能がついた時のプライバシーみたいなものが気になって。
  水田さんじゃないですけど、何となくご家族がSNSとかをチェックしているっていうことは気にしているということの現れだと思うので、ペットみたいにくまきゅが甘えてくるとか、そういう出力もあってもいいのかもしれないですね。
  後は、「気付き」みたいなレベルで本人に返しても面白いのかなとも思います。
  同じ振る舞いや強さで「きゅっとしてくる」とか。

水:ああ、それはどうだろう?
  私は自分のことにそんなに関心が高くないというか、好きじゃなくて。
  ログとっているのもメモとか記録なんです。
  確かにインタラクティブなのは嬉しいかもしれないですが、自分と同じというのはさほど嬉しいようには思えなかったですね。
  ちょっとサプライズのような感覚を含む方が嬉しいのかもしれないです。
  SNSとか、間接的なログの取得は、何となく親友とかに伝わるのはいいかもしれないですけどね。
  まだ、覚えてくれていて、プレゼントも大事にしてくれているというのも何となく伝わるといいかもしれないですね。
  

■水田さんとのキャッキャウフフな時間終了…


金:あ、もうお時間ですね…(悲)

水:そうですね。
  でも、面白いですね。
  ああいうものを作っておきながら、本人はすごく好きなわけではないっていうのが(笑)

金:えっ…ああ…変ですかね…

水:うふふふ(笑)

金:ええっ…(汗)

■水田さんのインタビューを終えて

水田さんのお人柄もあると思いますが、暖かい感じのインタビューでした。でも、働く女子、ご自身の作ったご経験からのお話も興味深い!
つくる、考えるを担当される方は専門性の高さから、ついユーザーの目線や市場性などのバランスを失いがちですが、水田さんはその感覚が自然で、いろんな観点をお持ちだなと感じました。

そして、女子インタビュー!雰囲気のいいカフェで、緊張しました~。
生活とか、気持ちとか、様々な観点で人への関わり方を考えさせられました。
ノロケは割とお腹いっぱいです(笑)


画像は教えていただいたお店のお寿司!おいそかったです~♪

0 件のコメント:

コメントを投稿